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1973年。ベトナム戦争末期・・・米軍兵士のグリフは突如錯乱し、同僚を射殺。その場に居合わせたマックス・ロボは彼の足を撃って取り押さえる。そのとき、グリフィンは「バナナ・フィッシュ」という謎の言葉を呟き・・・
時は流れ、1985年。ニューヨークの暗黒街のストリートキッズのリーダー・アッシュ・リンクスはある日ゴルツィネの指示で銃撃された男から「バナナ・フィッシュ」という言葉とカルフォルニアの住所を伝えられるとともに小さなロケットを受け取る。
「バナナ・フィッシュ」は廃人となった兄のグリフィンがしばしば口にしている言葉であり、アッシュは調査を開始する。そんな中アッシュはストリートキッズの取材のため日本からやってきた大学生・奥村英二と出会う。
昔NHK-FMの「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化されて聞いたことがあるんだが(今年、アンコール放送されたとか。)、アニメ化記念として図書館で借りて読んだ。(文庫版で)吉田秋生の作品は「夜叉-yasha-」を読んだことがあるが、「夜叉」といい、本作といい、少女漫画誌で連載されていたとは思えない画風で「BANANA FISH」連載当初の絵は面長だという印象。
文庫版1巻はアッシュと英二の出会い~刑務所にぶち込まれたアッシュが独自にバナナフィッシュの事を調べている元軍人のマックスと出会い・・という展開までを収録。アニメ版では3話ぐらいに相当する量。情報量が従来の少女漫画とは違うレベルで青年誌でやってもおかしくない。
アニメ化されたということで脳内で内田雄馬さんらアニメ版キャストの声が聞こえてきたほど。

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