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日ごろ見たアニメやTV番組の感想など趣味をことを書き綴ったブログです
本日見た映画は「007は二度死ぬ」。日本を舞台とした007異色編。
アメリカとソ連の宇宙船が謎の飛行物体に捉えられるという事件が起こり、米ソ間が一触即発の状態になるものの、イギリスの情報機関である MI6 はその飛行物体が日本周辺から飛び立っているという情報をつかむ。その情報の真偽を確かめるために、ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)がMI6により日本に派遣されることに。日本の諜報員・タイガー田中(丹波哲郎)の協力の下、行方不明事件の黒幕はスペクターだと掴み・・という内容

・冒頭の宇宙船行方不明事件のシーン、宇宙飛行士の宇宙服が時代を感じさせる。
・本来であればアバンの後、OP曲が流れるがTV放送用のためカットされてる。OPを歌ったのはF・シナトラの娘ナンシー・シナトラ。日テレは地上波・BSともに007映画はOPをカットしてるな。(「スカイフォール」地上波版でもOP曲がカットされたため)
・死を装い、MI6出張所に出頭するボンドは正装姿。正装姿は初めて登場か?
・「外人から見た日本」も出ており、人力車が出てきてる。今は観光目的で人力車を走らせてるところもあるが60年代に人力車は奇天烈だ。
・タイガーと接触したボンドは公安特製の列車に乗るが、お召列車風で中が贅沢。
・丹波哲郎さん若い!実際の撮影では英国映画の出演経験があるため全部英語でこなしたとか。(発音が悪かったため公開時の声は他の役者のものに変えられた)
・火山島周辺を小型ヘリ「リトル・ネリー」でパトロールしてるボンドは敵のヘリ部隊に遭遇。この空中撮影、「ジェームズ・ボンドのテーマ」をBGMに繰り広げられるが、この演出が心憎い。
・潜入作戦の前に潜入部隊の人共に武術の特訓を受けるボンド。特訓のシーンのロケ地は姫路城。現在映画の撮影を一切許可していないが、この映画が原因である。特殊部隊訓練シーンの撮影の際、城壁に畳を掛け、そこに手裏剣を投げ込むシーンなどが撮られたが、外れた手裏剣が城壁に当たったり、振り回した長刀が当たったりして傷を刻んでしまった。これに閉口した文化庁は、以後姫路城での映画撮影を原則禁止した。1995年に放送された『探偵!ナイトスクープ』には、ロケ当時の姫路城館長が出演し、「そのような行動で国宝に傷を付けるとは何事かと立腹し、映画会社に損傷した城壁を全部綺麗に修復させた」というエピソードを語っていた。
・スペクターのボス・ブロフェルドが初めて姿を現すが、この容姿は「オースティン・パワーズ」Dr.イーブルのモデルになったわけか・・
・監督は「私を愛したスパイ」と同じルイス・ギルバート。「私を愛した~」のクライマックスはボンドが行方不明者と共に敵アジトで大立ち回りを繰り広げるという内容だったが(この時のボンドは海軍の正装姿で登場)、本作では潜入部隊(忍者)と共に敵アジトで大立ち回りを繰り広げる。潜入部隊が忍者ってのが現実味がないなぁ。火山島にあるスペクターのアジトのセットの出来はすごくいい。

<裏話>
・本作は歴代の007作品の中でも関係者の事故が多い作品である。映画の撮影中の1966年3月5日、英国海外航空のボーイング707型機が富士山山麓に墜落、乗員乗客124人全員が死亡したが、その中にはイギリスに帰国するスタッフが含まれていた(詳細は英国海外航空機空中分解事故を参照)。同機には監督のルイス・ギルバート、製作のハリー・サルツマンとアルバート・ブロッコリ、撮影のフレディ・ヤング、プロダクション デザインのケン・アダムも搭乗する予定だった上に、当該機の機長と前夜夕食を共にしていたが、出発の2時間前になってそれまで都合がつかなかった忍法指南による忍者術の記録映画の披露が急遽行われることになり、この5名はフライトをキャンセルしている。数時間後、同機遭難の知らせをうけた一行は青ざめ、「これが二度目の命だ」と胸を撫で下ろしたという。
また「リトル・ネリー」とヘリコプター部隊の空中戦の撮影シーンでは、イギリス人カメラマンのジョニー・ジョーダンが片足を切断する大事故に遭うなど、本作は航空事故との因縁が深い作品となった。
・若林や浜と違い、すでにイギリス映画出演の経験があった丹波は、この後も何かにつけてプロデューサーや監督と日本人俳優やスタッフとの間に立って潤滑油としての役割を果たしており、浜によると日本の奇天烈な設定は丹波と共に指摘を行い、かなり修正させたという。
・ブロフェルドの要塞が忍者隊の総攻撃を受けて爆発炎上するラストのシーンを撮影中に、爆発の轟音に驚いたブロフェルドのペルシャネコが膝の上から飛び跳ねて逃げ出し、行方をくらました。広いセットの中で怯えた猫一匹を探し出すのは至難の業で、セット用の木材の陰に潜んでいたのが発見されたのは何日も経ってからのことだった。ところが誰が何を思ったのか、この発見されたときの震えが止まない哀れな猫の姿をフィルムに収めていた者がおり、しかも本編の中で使用された。要塞総攻撃が始まり司令室の防御シャッターが鋭い金属音をたてて閉まると、これに驚いたペルシャネコがアップで映し出されるカットがそれである。



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【2016/05/18 11:57】 | 映画
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