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日ごろ見たアニメやTV番組の感想など趣味をことを書き綴ったブログです
★新作商品紹介★


★ース騎のハセガワ版がバンダイ版に遅れること3か月後にリリース。バンダイ版とは違いファイター固定。バンダイ版は変形付きのものは立たせにくいという欠点があるのでハセガワ版を購入しようかな?★ ★VF-31Jハヤテ機のスーパーパック装備型が9月に登場。スーパーパック単体も同時リリース★ ★3D格闘ゲーのパイオニア「バーチャファイター」の晶がfigmaに登場。カクカクポリゴンの1仕様で立体化。サラも同時期に発売予定。(晶同様1仕様)ゲーム自体はガードボタンが別個に存在しているため、「鉄拳」よりも遊び辛かったな・・・★ ★第1部を元に実写化されているが、登場人物が全員日本人したりと出来は実写版進撃ばりの酷評を受けてしまった。★

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★元祖ワイルド系でギルスのご先祖・アマゾンがBDでリリース。必殺技が手刀で血が噴き出す描写はインパクト大。映像特典としてアマゾン役の岡崎徹とマサヒコ役の松田洋治の新規インタビュー収録。★ ★平成ライダー第二弾のアギトがBDに登場。平成の中では思い入れのある作品の一つで、合成まみれの戦闘シーンは好かんが、ドラマは良かったなぁ★ ★ワルキューレの2ndアルバムが秋にリリース。やはり美雲は小清水さんも歌えたのに他人のJUNNAに歌パートをやらせたのはおかしい。★ ★「レイアース」の主人公の一人・光がfigmaに登場。顔は原作ベースで作中でも印象深い猫耳用前髪パーツ付属。風ちゃん、海ちゃんも企画中★
★さらに新作★




★ギャバンの必殺武器・レーザーブレードが大人のトイとして登場。OPにBGMが流れ、大葉健二のセリフも聞けるがこの玩具用に新録。 ★マクロスΔのメインヒロイン・フレイアがデフォルトのステージ衣装で立体化。パーツの差し替えで「ルンピカ状態」も再現。★ ★原作版をイメージしたセーラームーンのフィギュアーツがリリース。第3部ver.で立体化するが、TVアニメ版とは異なり表情パーツが付かない。★ ★あの変態仮面実写版の第2弾が登場。世界中からパンティが消えるという事件に変態仮面が挑むが・・・鈴木亮平の肉体美、変態仮面の変態技が再びみられる。★

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★同時期公開になったテラフォ実写版の惨さの陰に隠れていたものの、実はかなり好評だった「アイアム ア ヒーロー」がDVD・BDに登場。発売日は11月2日で通常版と豪華版の2種類リリース。ダメ男な主人公がゾンビ病が蔓延する世界で唯一の特技である射撃のスキルを活かしてサバイバルすることに・・という内容。原作は小学館漫画賞受賞作。★ ★シャアとセイラの過去を描いたORIGIN4部作の最終巻はシャアとララァの出会いを描く。主題歌は森口博子が担当するとのこと。来年からルウム編も制作予定とか。★ ★ありそうでなかったデビルマンがTVアニメ版で立体化。付属の鉄骨パーツでED「今日もどこかでデビルマン」の1シーンを再現可能★ ★昨年で10周年を迎えた牙狼の1期がBD化。TV版25話+未放送エピソード、TVSP「白夜の魔獣(DC版)」を収録。新規オーディオコメントなどの特典もあり。★
今回読んだ本は三島由紀夫の「金閣寺」。
1950年7/2に起こった金閣寺放火事件を題材にした小説で実際の犯人は動機を「美に対する嫉妬と、自分の環境が悪いのに金閣という美しいところに来る有閑的な人に対する反感からやった」と供述しており、三島は「美への嫉妬」をお題に小説化。

この頃の三島はボディビルに凝っており、文章の改造も試みていた。

・私(溝口)は実際の放火犯・林養賢同様舞鶴の出身で、吃音に苦しんでいたという設定。父は雇われ住職で結核にかかっているためろくに住職の仕事に携わっていない。死期を悟った父は「私」を知り合いが住職を務める鹿苑寺に預けることを決心。「私」は父から金閣寺は美しいものと教えられてきたが実際の金閣は美しくなく(今のように金箔が貼られていなかった)、落胆したもののますます金閣を美の象徴とみなすようになる。
・得度して住み込みで修行を始めることになった「私」は明るい性格で吃音を笑わない鶴川と友人になる。終戦後には「私」と同じで障害を持つが、それを逆手に取ってしたたかに生きている柏木と友人となる。柏木の紹介で女遊びをすることになった「私」だが、金閣の幻影に惑わされて女を知ることが出来ない。金閣の幻影に惑わされる「私」の姿はコンプレックスから抜け出せない人間の姿なのか?
・一度故郷に帰った「私」だが、父の死後母は「私」によく​出世してくれと言われるが、これもプレッシャーになっていたのか?
・戦後の金閣の様子、柏木から借金をして寺を出た「私」の描写は戦後の退廃を詳しく書いている。
・鶴川の死は交通事故ではなく自殺だったと柏木から聞いた「私」。それが引き金になって金閣を燃やそうと考える。で、実行に移した日。金閣に火をつけたものの怖くなって逃げだし、事前に用意したカルモチンと短刀を棄てて「生きよう」と考えた・・・って最後になるが死のうと考えず生きようと考えたのは罪を背負って生きようと考えたからなのか?


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【2019/06/17 20:50】 | 読書・コミック
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今回読んだ本は「2235-ZERO GENERATION-」。
FENCE OF DEFENSEの3rdアルバム「~III 2235-ZERO GENERATION-」のストーリーブックで、3rdアルバムが「未来」をテーマにしたコンセプトアルバムということでそのストーリーを描いた小説と、イメージイラスト、メンバーのフォト、FODの歌を物語形式で紹介する文章を掲載。

ストーリー部分は西暦2235年、日本は戦争によって荒廃し、一種の管理社会と化していた。軍備拡張政策の一環としてワープ装置が開発され、その実験のため一人の兵士が1987年にタイムワープ。男は1987年に生きる女性SARAと出会い、感情を知る・・という内容
歌と連動していることでアルバム「~III 2235-ZERO GENERATION-」で言おうとしていること・背景が浮き彫りになっていく。CDの方には同年にリリースされたTM NETWORKの「CAROL」(FODのメンバーは全員元TMのバックミュージシャン)とは異なり作品の背景は紹介されていなかったからなぁ。
 主人公の男は兵士として訓練され、感情を知らない。SARAと共にいることで感情を知っていく。そして、最終章「THE LOST DANCE~THIS WORLD~」で未来に帰ることになった男だがSARAと共に事故に遭ってしまう。男は無事だったけどSARAが怪我を負ってしまう。男は(SARAと)一緒にいたいと告白するけど結局はSARAに促されて未来に帰ることになる。この時「一度(未来に)帰るけど、また会いたい」と男は願うが「THIS WORLD」の「一粒の願い胸に抱いて」「戻れない運命(さだめ)の中で たった一つの真実求めてく」の歌詞が浮かぶ。

改めて「III 2235-ZERO GENERATION-」を聞いてみたが、1曲目「DARKNESS REMAINS THE SAME」「DATA No.6」の硬質さが管理社会を、「AGAIN」~「FLOATING TIME」~「IN MYSELF」が感情を知った男の心理で「THIS WORLD」が別れを描いていると思った。

<THIS WORLD>
限りない輝きを これからの瞳たちへ
STAR LIGHT 見上げれば
STORY 描いてる

暗い闇 包まれて
悲しみに浮かぶまなざし
MOONLIGHT 照らしてる
SILENT 刻まれてゆく

誰でもが遠い街にいる
自分を知りたくて 彷徨い歩き
とまどいと孤独な夢が
繰り返し続く 揺れてる THIS WORLD

透き通る光のかけら
手のひらに重なり合って
TWILIGHT 微笑みを
FOREVER 感じている

大空に弾けて広がる
一粒の願い 胸に抱いて
戻れない運命(さだめ)のなかで
たった一つの真実求めていく THIS WORLD

限りない輝きを これからの瞳たちへ


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【2019/05/19 20:46】 | 読書・コミック
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実写・アニメ(OVA)化した伝奇漫画の古典「孔雀王」の作者・荻野真氏が4/29日に死去したとのこと。享年は59、死因は腎不全で本日にYJ公式HPで公表された。
葬儀は8日に近親者のみで行った。
YJ公式サイトでは「これまでの読者の皆さまのご愛顧に対し深謝しますとともに 謹んでご逝去の報告を申し上げます」と追悼の意を表した。

 「孔雀王」は年上の友人(男)の影響で読んでいて、密教だけじゃなく日本神話・聖書・陰陽道などを駆使した世界観にはまり、呪術・魔法などに興味を持つようになった作品でした。密教(真言宗)の真言・法具の知識は「孔雀王」で知ったほどですし
「~退魔聖伝」の吸血鬼退治編はありきたりなネタを使わず、ジャンヌダルクにジル・ド・レェが出てきたり、アステカの太陽信仰・生贄の儀式などを絡めたところが斬新と思いました。

ご冥福をお祈りいたします


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【2019/05/10 18:56】 | 読書・コミック
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本日読んだ本は「三島由紀夫と楯の会事件」。
1970年(昭和45年)11月25日、作家の三島由紀夫は自身が主宰する民兵組織「楯の会」の会員4名と共に陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地に赴き決起を呼び掛けたが無視され、「楯の会」会員森田必勝(まさかつ)と共に切腹という方法で自決。自決に至る経緯を「楯の会」結成~三島事件(楯の会事件)~その後を関係者への取材をもとに構成した本。

昭和40年代は学生運動が盛んで安保紛争、大学の自治、学費などの問題が原因で大学上層部とで激突するってこともあった時期。60年代末期になると赤軍が結成・・と世の中は混迷を極めていたころ、文豪三島由紀夫はこの頃になると創作活動よりも政治色を強めていき、創作面でも政治に関すること、「英霊の聲」「憂国」等戦中での美学を絶賛する内容の作品を書いていた。三島は何を思ったのか昭和41年ごろから自衛隊への体験入隊を口にするようになる。そうして三島は本名の平岡公威で昭和42年4月に自衛隊に体験入隊。後に持丸博ら民族派の学生も自衛隊に体験入隊するようになる。
三島は自衛隊体験入隊によって祖国防衛のための民兵組織の構想を固め集まった学生らで前身となる組織結成を経て「楯の会」を創立することになる。
会員の条件は
・自衛隊の体験入隊に耐えた人が第一条件
・学生長の面談を受け、合格通知を受け取ったものが三島と面会できる

 最初は事件当日の様子が描かれる。楯の会会員(4期・5期生中心)は事件当日例会のため市ヶ谷会館に集まっていたが、三島が市ヶ谷駐屯地にやってきて益田総監を人質に取ったと報道されると、市ヶ谷会館は大騒ぎとなり三島と森田が割腹自殺の後介錯受けて亡くなったと聞くや、市ヶ谷会館に待機していた会員2名が警官に突っかかったこともあった。
 楯の会の班長の一人・倉持清当ての遺書が掲載されており、前半は倉持個人、後半は楯の会会員宛てのものだった。

例の演説の時に撒かれた檄文がすべて掲載されており
『われわれ楯の会は、自衛隊によって育てられ、いわば自衛隊はわれわれの父でもあり、兄でもある。その恩義に報いるに、このような忘恩的行為に出たのは何故であるか。

かえりみれば、私は四年、学生は三年、隊内で準自衛官としての待遇を受け、一片の打算もない教育を受け、又われわれも心から自衛隊を愛し、もはや隊の柵外の日本にはない「真の日本」をここに夢み、ここでこそ終戦後ついに知らなかった男の涙を知った。ここで流したわれわれの汗は純一であり、憂国の精神を相共にする同志として共に富士の原野を馳駆した。このことには一点の疑いもない。われわれにとって自衛隊は故郷であり、生ぬるい現代日本で凛冽の気を呼吸できる唯一の場所であった。教官、助教諸氏から受けた愛情は測り知れない。しかもなお、敢えてこの挙に出たのは何故であるか。たとえ強弁と云われようとも、自衛隊を愛するが故であると私は断言する。
 われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失い、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった。 

われわれは今や自衛隊にのみ、真の日本、真の日本人、真の武士の魂が残されているのを夢みた。しかも法理論的には、自衛隊は違憲であることは明白であり、国の根本問題である防衛が、御都合主義の法的解釈によってごまかされ、軍の名を用いない軍として、日本人の魂の腐敗、道義の頽廃の根本原因を、なしてきているのを見た。もっとも名誉を重んずべき軍が、もっとも悪質の欺瞞の下に放置されて来たのである。自衛隊は敗戦後の国家の不名誉な十字架を負いつづけて来た。自衛隊は国軍たりえず、建軍の本義を与えられず、警察の物理的に巨大なものとしての地位しか与えられず、その忠誠の対象も明確にされなかった。われわれは戦後のあまりに永い日本の眠りに憤った。自衛隊が目ざめる時こそ、日本が目ざめる時だと信じた。自衛隊が自ら目ざめることなしに、この眠れる日本が目ざめることはないのを信じた。憲法改正によって、自衛隊が建軍の本義に立ち、真の国軍となる日のために、国民として微力の限りを尽すこと以上に大いなる責務はない、と信じた。
 四年前、私はひとり志を抱いて自衛隊に入り、その翌年には楯の会を結成した。楯の会の根本理念は、ひとえに自衛隊が目ざめる時、自衛隊を国軍、名誉ある国軍とするために、命を捨てようという決心にあつた。憲法改正がもはや議会制度下ではむずかしければ、治安出動こそその唯一の好機であり、われわれは治安出動の前衛となって命を捨て、国軍の礎石たらんとした。国体を守るのは軍隊であり、政体を守るのは警察である。政体を警察力を以て守りきれない段階に来て、はじめて軍隊の出動によって国体が明らかになり、軍は建軍の本義を回復するであろう。日本の軍隊の建軍の本義とは、「天皇を中心とする日本の歴史・文化・伝統を守る」ことにしか存在しないのである。国のねじ曲った大本を正すという使命のため、われわれは少数乍ら訓練を受け、挺身しようとしていたのである。
 しかるに昨昭和四十四年十月二十一日に何が起ったか。総理訪米前の大詰ともいうべきこのデモは、圧倒的な警察力の下に不発に終った。その状況を新宿で見て、私は、「これで憲法は変らない」と痛恨した。その日に何が起ったか。政府は極左勢力の限界を見極め、戒厳令にも等しい警察の規制に対する一般民衆の反応を見極め、敢えて「憲法改正」という火中の栗を拾はずとも、事態を収拾しうる自信を得たのである。治安出動は不用になった。政府は政体維持のためには、何ら憲法と抵触しない警察力だけで乗り切る自信を得、国の根本問題に対して頬かぶりをつづける自信を得た。これで、左派勢力には憲法護持の飴玉をしやぶらせつづけ、名を捨てて実をとる方策を固め、自ら、護憲を標榜することの利点を得たのである。名を捨てて、実をとる! 政治家たちにとってはそれでよかろう。しかし自衛隊にとっては、致命傷であることに、政治家は気づかない筈はない。そこでふたたび、前にもまさる偽善と隠蔽、うれしがらせとごまかしがはじまった。
 銘記せよ! 実はこの昭和四十四年十月二十一日という日は、自衛隊にとっては悲劇の日だった。創立以来二十年に亘って、憲法改正を待ちこがれてきた自衛隊にとって、決定的にその希望が裏切られ、憲法改正は政治的プログラムから除外され、相共に議会主義政党を主張する自民党と共産党が、非議会主義的方法の可能性を晴れ晴れと払拭した日だった。論理的に正に、この日を境にして、それまで憲法の私生児であつた自衛隊は、「護憲の軍隊」として認知されたのである。これ以上のパラドックスがあろうか。
 われわれはこの日以後の自衛隊に一刻一刻注視した。われわれが夢みていたように、もし自衛隊に武士の魂が残っているならば、どうしてこの事態を黙視しえよう。自らを否定するものを守るとは、何たる論理的矛盾であろう。男であれば、男の衿がどうしてこれを容認しえよう。我慢に我慢を重ねても、守るべき最後の一線をこえれば、決然起ち上るのが男であり武士である。われわれはひたすら耳をすました。しかし自衛隊のどこからも、「自らを否定する憲法を守れ」という屈辱的な命令に対する、男子の声はきこえては来なかった。かくなる上は、自らの力を自覚して、国の論理の歪みを正すほかに道はないことがわかっているのに、自衛隊は声を奪われたカナリヤのように黙ったままだった。
 われわれは悲しみ、怒り、ついには憤激した。諸官は任務を与えられなければ何もできぬという。しかし諸官に与えられる任務は、悲しいかな、最終的には日本からは来ないのだ。シヴィリアン・コントロールが民主的軍隊の本姿である、という。しかし英米のシヴィリアン・コントロールは、軍政に関する財政上のコントロールである。日本のように人事権まで奪はれて去勢され、変節常なき政治家に操られ、党利党略に利用されることではない。
 この上、政治家のうれしがらせに乗り、より深い自己欺瞞と自己冒涜の道を歩もうとする自衛隊は魂が腐ったのか。武士の魂はどこへ行ったのだ。魂の死んだ巨大な武器庫になって、どこかへ行こうとするのか。繊維交渉に当っては自民党を売国奴呼ばはりした繊維業者もあったのに、国家百年の大計にかかわる核停条約は、あたかもかつての五・五・三の不平等条約の再現であることが明らかであるにもかかわらず、抗議して腹を切るジエネラル一人、自衛隊からは出なかった。
 沖縄返還とは何か? 本土の防衛責任とは何か? アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。あと二年の内に自主性を回復せねば、左派のいう如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであらう。
 われわれは四年待った。最後の一年は熱烈に待った。もう待てぬ。自ら冒涜する者を待つわけには行かぬ。しかしあと三十分、最後の三十分待とう。共に起って義のために共に死ぬのだ。日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。それは自由でも民主主義でもない。日本だ。われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。これを骨抜きにしてしまった憲法に体をぶつけて死ぬ奴はいないのか。もしいれば、今からでも共に起ち、共に死のう。われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇えることを熱望するあまり、この挙に出たのである。 」
(原文は旧假名遣ひ)
演説内容もほぼ檄文通りだったが、三島の言うことは一理あるよな。警察予備隊を前身として作られた自衛隊だが、憲法違反の存在のため、存在意義ははっきりしない、国軍として存在する、しかし、自衛のためにしか軍事力を行使しないって憲法に書いておくべきです。

伝説の討論会・東大全共闘との対談の話の裏が描かれており万が一に備えて三島は短刀を忍ばせて討論会に赴いたが、三島に内緒で楯の会の会員が密かに討論会に行ったという話がでてきたり、この頃の三島が発表した評論も掲載している。
 国際反戦デーの時に楯の会と自衛隊の治安出動を望んでいた三島だったが、警察がデモを鎮圧したため自衛隊に不信感を抱くように。それ以前に教官役の自衛隊大佐・山本舜勝から街中がテロなどに巻き込まれたときの対策を受けていた話なども登場。

 後半はクーデター計画は如何にして行われていたかが中心。決起メンバーに選ばれた森田・古賀・小川・小賀はどのようにして選ばれたのか。決起メンバーは11/25日の前は「多分これが最後になるから」ということで旅行に行っていたとかが詳しく書かれている。
 最後は三島事件直後の話を紹介。
・市ヶ谷会館に集まった楯の会会員は現場に行こうとして取り押さえられた者がいた。任意同行を求められた時は「君が代」を歌って警察に向かった
・決起メンバーの小賀・小川・古賀は事件当日に命令書と一緒に弁護士費用3万円をもらっており、裁判の席で堂々と意見を述べた。
・三島の葬儀と一緒に楯の会解散が発表されたが、会場は報道関係者が特ダネを狙いにくい場所を選んでいた。楯の会解散前に会員たちは表立った行動をとっていなかった。

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【2019/04/18 21:37】 | 読書・コミック
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今回読んだ本は三島由紀夫の「豊饒の海」第1部「春の雪」。
三島由紀夫最後の作品で「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の4部作で5年がかりの大作。
輪廻転生を描いた作品で当初は5部作の予定だった。「天人五衰」最終回の原稿には昭和45年(1970年)11月25日と書かれており、11月25日は三島が自決した日だった。
 文豪と言われる部類の作家の作品を読むのは高校生時代に夏目漱石の「こころ」を読んで以来。
図書館に全集はあったものの、文章が旧仮名遣いのため読みづらく文庫版を取り寄せる形で読んだ。三島由紀夫といえばクーデターを促す演説を行った後に切腹という方法で死んたことから物議を醸しだした作家。今、憲法9条に関する問題、改憲をめぐる論争も出てきたのでそれを機に呼んでみた。

松枝清顕は新興華族の跡取り息子。容姿の整った美青年だが繊細に育つ。
 松枝家と交流のある綾倉伯爵家の令嬢・聡子は気になる存在なのだが、清顕にとっては時折疎ましく思う存在でもあった。
 ある日、聡子に子供扱いされたことから清顕は聡子を遠ざけるようになってしまう。フラれた恰好になった聡子は洞院宮治典王殿下との縁談を受け入れてしまう。清顕は当初父が聡子の縁談話を話題にしても、早く嫁に行った方がよいという冷めた態度を取るのだが、実際は心の中で聡子に対する恋心が再燃。聡子もまた清顕を深く愛していた。聡子のばあやの蓼科、清顕の友人・本多繁邦の協力を得て清顕と聡子は密会を重ねるが聡子が妊娠してしまう。蓼科が自殺未遂を起こしたことで妊娠のことが両家にばれたことから聡子は堕胎させられそのまま月修寺で髪を下ろし尼となってしまう。
聡子のことが諦めきれない清顕は月修寺までやってきて聡子と再会しようとするが、聡子に拒絶されてしまう。雪の中聡子を待ち続けた清顕は肺炎をこじらせてしまい、本多に「又、会ふぜ。きつと会ふ。滝の下で」と言い、転生しての再会を約束し、20で夭折してしまう。
 
 当初は華やかな華族の生活が描かれており、冒頭の松枝家の屋敷に飾られている日露戦争の写真・・ってのは三島が軍隊に対して強いあこがれを持っていたことがわかる(三島の青年時代は太平洋戦争の真っただ中。入隊検査を受けたものの結核と誤診されて軍隊に入れなかった)
 聡子を袖にしたうえ、父の侯爵から聡子と治典王の結婚話を切り出されたときは冷めた態度を取っていたのに聡子と密会し、子供を孕ませるという清顕の行為はサイテーの男?
 尼になってしまった聡子に一目会いたいと思った清顕は雪の降る中月修寺を訪れるけど無理が祟り肺炎をこじらせて死ぬ…という筋書き、小野小町の伝説にある深草少将の百日通いと似てません?(最後の日に深草少将は凍死・・・って筋書きだった記憶が・・・)
所々で「ジャータカ」「唯識論」と仏教の論理も登場。「ジャータカ」は清顕の学友となるタイの王族が切り出すのだが、学生時代に齧ったことがあるが、輪廻転生がこの段階でカギとなっていることを示している。
 借りてきた文庫版は現代仮名遣いに変えられているものの、難しい漢字が書かれていて、言葉や文字の美しさを重視したのか?

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【2019/03/03 19:50】 | 読書・コミック
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男女逆転大奥の作者よしながふみの漫画「きのう何食べた?」がTV東京系列で実写化決定。
節約家で料理上手な弁護士・シロさんこと筧史郎と社交的な美容師・ケンジこと矢吹賢二の同性カップルの日常を家庭料理を絡めて描く漫画。同性カップルの苦悩も書かれていたりする。
西島秀俊が史郎で内野聖陽がケンジを演じる。

家庭料理の描写の方に目が行ったけど、ゲイカップルの苦悩、両親に自分がゲイとなかなか告白できないところとかはリアルだったかな?

【2019/01/24 21:31】 | 読書・コミック
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本日読んだ漫画は「進撃の巨人」(読み切り版)。
諌山氏が19の時にマガジン編集局に持ち込んだ作品で以前に1期DVD・Blu-ray 1巻のおまけとして付いていたものでwebサイト「マガジンデビュー」で公表されたので読んでみた。

連載版と共通する箇所は存在するものの、連載版と異なる設定も・・
・巨人は話の始まる100年前に自然環境破壊を憂いた「宗教科学団体」が作った生物兵器。人体模型を思わせる超大型のように外見上の個性は存在しない
・巨人は自然を守ることをプログラムされてるため街の周辺は大木で囲まれている
=連載版で壁に変えられている。
・立体機動装置は存在しない。対巨人用の剣が連載版のカッター風ブレードの原型になっている
・前衛兵は死亡率が高い=調査兵団の原型?(壁の外に出るため必然的に巨人と戦く確率が高い上、死亡率が高い)
・「人類は巨人に勝てない」という兵士・たかなみ=連載版のジャンの原型?
・巨人には核が存在し、そこを斬られると絶命する=連載版ではうなじが急所になっている。
・主人公のむらくもはエレンとは違い猪じゃない上、そこそこ戦闘能力が高い。あの手の漫画の主人公って戦闘能力が並みってパターンが多いので珍しい。
・ラストはむらくもが巨人化=エレンの巨人体の原型なデザイン
・巨人化のカラクリ=純粋な心を持った人間は巨人に吸収されず、逆に巨人の力を支配してしまう。

このプロトタイプを再構成し連載版が生まれたわけだが、「大きな魚を逃した」と揶揄されるようになったのは“ジャンプ”。諫山氏は「週刊少年ジャンプ」編集部にもこの作品を持ち込んでいたのだが、そこでの評価は散々。諫山氏も自身のブログで「ボロクソでした…しかし適切な指摘ですごく勉強になったし、見返したいって気持ちになりました」と振り返っている。当時、諫山氏が「ジャンプ」の編集に「『漫画』じゃなくて『ジャンプ』を持って来い」と言われたのは有名な話。

パワフルな描写は連載版と共通するが、絵が下手くそ。しかも連載版でも絵の上達が感じられないのだが。最初下手くそな絵だった小林よしのり、平本アキラって後になって絵が綺麗になっていたし、ゾンビや未知の生物と戦う内容のサバイバル漫画を書いていた人って連載経験を持ってるパターンがあるので(「GANTZ」の奥氏、「アイアム ア ヒーロー」の花沢氏等)却って画力の低さが目立つんだよなぁ


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【2018/11/07 20:40】 | 読書・コミック
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今回読んだ本は「天皇になろうとした将軍」。
「逆説の日本史」で知られる井沢元彦の著書で「逆説の日本史」南北朝時代編でも触れられた「足利義満の野望」について書かれている

足利義満の野望は「天皇になろうとした」という説を唱え、それを解説していくという内容。
前史として南北朝が出来た理由・建武の親政、「太平記」の謎をまず紹介。
 天皇家が2つに分裂した理由は後嵯峨天皇が次男の恒仁親王(後の亀山天皇)を可愛がるあまり、長男の後深草天皇を退位させて次男を天皇に据えたって所から始まる。巡り巡って大覚寺統から後醍醐天皇が即位し討幕→建武の親政の失敗→吉野に南朝が出来た・・ってのは知っていたのだが、義満によって成し遂げられた南北朝統一だが、統一の際に建てた制約
・南朝の持っている三種の神器を北朝に与えること
・皇位には持明院統(北朝)と大覚寺統(南朝)が交互につくこと
・国衙領は大覚寺統(南朝)が、長講堂領は持明院統(北朝)が管理する
を一切守られず、皇位は北朝の系列が継いでいくことになり、南朝はハブられた結果再び吉野に逃れて後南朝を作って幕府に抵抗していたが、御家再興を望む赤松氏の残党によって滅ぼされた。
後南朝に仕えていた人々の子孫の住む村を訪れた井沢氏が子孫の一人にインタビュー・代々受け継がれる行事について紹介している。

義満が天皇になろうとした根拠として・・
・相国寺には当時七重の塔があり、井沢氏は「義満タワー」と形容したが、当時の御所の隣に立っていた。
・後小松天皇を北山山荘に招いて20日ほど宴会を開いてるが、井沢氏曰く「(天皇に対して)見せびらかしている」。
・次男の義嗣を溺愛していた義満は義嗣の元服を宮中で行ったがそれは「親王元服」と同義だったし、妻の方も天皇の母と同格の「准母」となっていた。
・明の皇帝から「日本国王」の称号をもらった。
・金閣の頂上には鳳凰の像がある。鳳凰は聖なる王が現れるときに現れると言われる想像上の鳥で義満を表している。
・義満の死後「太上法皇」の称号を朝廷は贈ろうとしたが、後を継いだ義持はそれを辞退。さらに義持は金閣以外の北山山荘を取り壊しているし、義嗣を殺している。(ただし、義嗣の血統は残ってる)

例の宴会の10日後に義満はあっけなく死んだため井沢氏は暗殺説を唱えた。それには世阿弥が関わっていたというのは突飛とも思ったが。あと、世阿弥と義満が接近した動機、世阿弥の長男の不可解な死、世阿弥がなぜ佐渡に流されたのかという話も面白かったです。


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【2018/09/12 00:29】 | 読書・コミック
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オーサーの企みで刑務所にぶち込まれたアッシュは、刑務所で兄の旧友マックス・ロボと出会う。
一方、英治は危険を承知でチャイナタウンに向かうが、オーサーの一味が罠を巡らせていて・・と言う展開に。

・刑務所でアッシュが知り合ったマックス・ロボは兄と同じくベトナム戦争の帰還兵で(アニメではイラク戦争の帰還兵に変えられた)独自に「バナナフィッシュ」の捜査を進めていた。けど、アッシュが問題を起こすものだから、アッシュの近辺を監視してほしいというチャーリーの依頼を断るという一コマも。
・文庫版2巻でバナナフィッシュがLSDよりも強力な麻薬であることがこの巻で判明。謎の自殺事件と繋がっていること、ガイシャはディノと敵対している組織の人間であることも明らかに。
・「バナナフィッシュ」の手掛かりを求めてアッシュの故郷に向かう一行。グリフが実家に残した手紙と写真からグリフを撃った奴の名前と、アッシュの過去が明らかに。子供の頃に大人に暴行を加えられたのだが、子供の頃につらい経験をすると人を信じられなくなるのはよくわかります。

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【2018/08/12 23:28】 | 読書・コミック
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<あらすじ>
 1973年。ベトナム戦争末期・・・米軍兵士のグリフは突如錯乱し、同僚を射殺。その場に居合わせたマックス・ロボは彼の足を撃って取り押さえる。そのとき、グリフィンは「バナナ・フィッシュ」という謎の言葉を呟き・・・
時は流れ、1985年。ニューヨークの暗黒街のストリートキッズのリーダー・アッシュ・リンクスはある日ゴルツィネの指示で銃撃された男から「バナナ・フィッシュ」という言葉とカルフォルニアの住所を伝えられるとともに小さなロケットを受け取る。
「バナナ・フィッシュ」は廃人となった兄のグリフィンがしばしば口にしている言葉であり、アッシュは調査を開始する。そんな中アッシュはストリートキッズの取材のため日本からやってきた大学生・奥村英二と出会う。

昔NHK-FMの「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化されて聞いたことがあるんだが(今年、アンコール放送されたとか。)、アニメ化記念として図書館で借りて読んだ。(文庫版で)吉田秋生の作品は「夜叉-yasha-」を読んだことがあるが​、「夜叉」といい、本作といい、少女漫画誌で連載されていたとは思えない画風で「BANANA FISH」連載当初の絵は面長だという印象。

文庫版1巻はアッシュと英二の出会い~刑務所にぶち込まれたアッシュが独自にバナナフィッシュの事を調べている元軍人のマックスと出会い・・という展開までを収録。アニメ版では3話ぐらいに相当する量。情報量が従来の少女漫画とは違うレベルで青年誌でやってもおかしくない。
アニメ化されたということで脳内で内田雄馬さんらアニメ版キャストの声が聞こえてきたほど。


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【2018/07/27 22:26】 | 読書・コミック
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